花車文 (はなぐるまもん)2017.11.01 06:26江戸時代に入って盛んになった文様。室町時代に華道が誕生し、やがて貴族や武家の間で花を飾ることが風習となり、江戸時代には町人層においても憧れを込めて、きものの文様のモチーフに取り入れられました。車と四季の花を組み合わせた文様で、御所車の屋形の代わりに花を挿したもの、車の上に花籠を乗...
花籠文 (はなかごもん)2017.11.01 05:57竹で編んだ籠に花を摘み入れたり、盛り込んだりした意匠ですが、単に花の美しさを表現した文様ではなく、古代中国から伝わるいわれがあります。八仙人の一人・韓湘子(かんしょうし)は、破衣をまといながらも美しい花籠をいつも持ち歩いていたが、ある日、笙の音とともに鶴に乗って天空に飛び去ったと...
花束文 (はなたばもん)2017.11.01 05:11吉祥文の花熨斗文に対して、水引または色糸で結んだだけの図柄は花束文といい、より現代的な趣が感じられる。草花の種類によって、袷に、単衣にと着る時季を指定したり、四季の草花を取り混ぜることで時季を限定しない表現も見られます。きものにも帯にも用いられる文様です。
花筏文 (はないかだもん)2017.11.01 04:31本来は桜花が水面に散るとき、寄り集まり一団となって、それ自体が筏状になっている様子を美しく「花筏」と呼びますが、文様としては筏に桜花や折り枝を配したものも呼び、後者のほうが多いです。本来の意味と花の美しさから、花筏に配する花は圧倒的に桜が多いですが、発展して、筏に他の花を配したも...
花丸文 (はなまるもん)2017.11.01 02:46草花を円形に図案化した丸文の一種で、花の丸とも言います。写実的なものや図案化が進んだもの、二・三種類を組み合わせたものも花丸と呼びます。能装束や小袖から、現代のきものや帯にいたるまで、伝統的にあいこうされ伝えられた古典的な趣のある文様です。洒落紋として、刺繍による花丸をつけること...