御所解き文 (ごしょどきもん)2017.11.03 06:17明確な定義も、定まった様式もありませんが、現代の女性にも人気の文様が御所解き文様です。江戸時代中期から後期に、大名の奥方や御殿女中の衣服に御所解き文様という独特な意匠が用いられました。文様は山水の風景や花々、御殿などの家屋や枝折り戸などの風景でした。これが明治時代になって武士階級...
網干文 (あぼしもん)2017.11.03 05:01漁師の投網が干してある姿を文様化したものです。三角錐の頂点から大きく裾を開く形が美しく、陶磁器などには網干だけでデザインされたものもあります。きものでは水辺の風景の添景として配されたり、波や葦、水鳥、海松(みる)、貝などと組み合わせて意匠されます。網目のリズミカルな線はシャープに...
水辺文 (みずべもん)2017.11.03 04:41風景文の中でも水辺の景色をとらえて意匠としたものには、川や浜の砂州を中心とした「州浜文(すはまもん)」、州浜や貝、波、千鳥などで海岸風景を表した「海賦文(かいふもん)」、浜辺の松を表した「浜松文(はままつもん)」などがあります。海賦文には連続する波の合間に魚や亀が浮かんでいる意匠...